永く使うためのピアノのお手入れ

ピアノの寿命ってどのくらい?
ピアノはお手入れが良ければ人間の寿命と同じくらい(70〜80年)使えます。(100才以上のピアノもあります)
ピアノには木やフェルト、皮などの天然素材が使われていますので、温度や湿度の変化に敏感です。
お手入れが悪いと、錆が出たり、カビが出たり、虫が付いたりする事があります。
特にあまり使っていないピアノはふたを閉めてカバーをかけっぱなしになりやすく、通気が悪くなりますので、ピアノ内部の部品が傷みやすくなります。
次の世代のためにもお手入れをしましょう。
特に日本は季節によって気候の変化が大きくなります、気象条件に合わせたお手入れの方法をご説明しますので参考にして下さい。
1年に一度は内部のお手入れが必要になりますので調律師にお任せ下さい。


気候
気温と
湿度
ピアノに適した温度と湿度
人間が快適に過ごせる環境がピアノにも良い環境だと思います。
だいたい気温20度前後、湿度60%前後です。
ピアノの最大の敵は湿気です。
梅雨は湿度が高くなりますのでピアノ線が錆びたりピアノ内部にカビが出たりすることが多くなります。
見えないところですので気が付かないうちに錆が進行してピアノ線が切れることもあります。
ピアノ線の数は一台に約230本以上ありますので、張り替えるのにも大変な手間と費用がかかります。
早く気が付けば錆を磨いて錆止めを塗ることで錆が拡がるのを防ぎます。
普段のお手入れとしては、通気をよくして湿気がこもらないようにすること。晴れて湿度の低い日にはピアノのふたを開けて換気をしましょう。
湿気を取る除湿剤などもありますが効果はあまり期待できません。
除湿器があればかなり効果があるようです。
秋は気候的にはピアノに適した環境ですが、急激に気温が下がるような場合は音が狂いやすくなることもあります。
年によっては雨が続く事もあるので晴れた日にはふたを開けて風を通しましょう。
冬は湿度が低く乾燥しますが、結露などにより部分的に湿度が高くなることがあります。
ピアノを置く場所が悪いと(特に北側の日当たりの悪い部屋)水滴が付いて錆びたりカビが発生することがあります。
また、極端に乾燥する場所ではピアノの外装が割れたり反ったりする事もあります。
なるべく通気をよくして結露が発生しないようにします。
朝など暖房で急激に温度を上げると結露しやすくなりますので、出来れば少しずつ暖めるようにしましょう。
換気 お天気が良くて乾燥した日にはお部屋の換気と同時にピアノのふたも開けて内部の空気を入れ換えましょう。出来れば、鍵盤のふたとピアノ上部の天屋根、鍵盤下の下前パネルも外して一日換気をすれば完璧です。
防虫 ピアノの内部の部品はおもに木ですが、フェルトや革も多く使われています。特にフェルトはウール製品ですから虫が付きやすく、弾いていないピアノほど虫の害が多くなります。ピアノ線の錆と同じく気が付くのが遅れて、部品の交換が必要になるケースも多くなります。
定期的に点検をしていれば、防虫剤を入れるなどで防ぐことが出来ます。
外装 ピアノの外装は一般に「ピアノ塗装」と言われるほど高級な塗装ですが年数と共に手の油やお台所の油、たばこのヤニなどが着いて艶が無くなってきます。
表面がベトつくようなときは中性洗剤を薄めて柔らかい布に付けてこすれば取れます。
その後でピアノ用のワックスなどを塗っておけば何十年でも艶が保たれます。
ピアノクリーニング→¥40,000
 出張で内部の掃除、外装のクリーニングとペダルや鍵盤なども新品同様にきれいにします。 
鍵盤 ピアノの鍵盤は直接手が触れるところですので手の脂や手垢などが付きやすい所です。
外装と同じように洗剤を付けた布を固く絞って拭けばきれいになります。
表面の傷も小さなものなら比較的きれいに直りますので、ご相談下さい。